Category Archives: スベらない話ぃ

2020年3月6日「夢のかけらを集めているよ‼ (すべらない話)」

現在コロナウィルスの影響で、ディズニーランドも開業以来初めての休園になってしまいましたね。コロナウィスルスの拡散を防ぐ為には仕方ないけど、アルバイトのみんなが心配ですよね。

そんなディズニーランドではカストーディアルとお掃除を仮の姿で行う園内の案内役が居ます。
僕の時代は今のように、トイブルーム(ホウキ)で絵を描いたり、なんてことはなかったし、もくもくとお掃除をしている印象だったんですけどね。

現在はやっぱり進化をしていて、お掃除をしている人に「何をしてるんですか?」とか、声をかけると面白い答えが返ってくるんだよって教えてもらいました。

そこで、まだ虎之介が小学校だったころに、教えてもらった事を実践してみる事に‼

その日は土曜日だったから、きっと学生のアルバイトさんだったと思うんですが、遠くから観ててもスイッチの入ったキャストで、ニコニコしながら掃除をしていて、ゲストと目が合うと(o^―^o)ニコって、笑顔があふれるようなそんな素敵なキャストでした。

僕は子供達3人にあのお兄さんに声をかけてみてと頼でみました。

「なぁなぁ、虎之介。
あそこでお掃除しているお兄さんが居るだろ?」
「えっ、あぁ、うん」

「あのお兄さんの所に行って、ちょっと可愛らしく
『お兄さん、何しているの?』て質問してきてよ‼」

すると、クールな虎之介が

「えっ、何、父ちゃんわかんないの?
あれ、掃除してんだよ」
「そりゃ、父ちゃんもわかってるわ(笑)
小学生のお前たちが、何してるの?って聞いたら、なんて応えるのかを聞いてみたいの。
だから、ちょっと行って来いよ」
「う~ん、じゃぁわかった」

そして、子供達3人がお兄さんの所へ近づきま、お兄さんに虎之介が声をかけたんです。

「ねぇねぇ、お兄さん、それ何してんの?」

するとそのキャストが、一瞬ニヤってして、来たかこの質問ってな感じで近寄って子供達にこういったんですねぇ~。

「今ね、僕はこうして、夢のかけらを集めているよ(^^♪」

すぐさま、虎之介が振り向いて
「父ちゃん、この人おかしいぃぃぃぃぃ」……と(笑)

そしたら、その後もそのキャストはぐいぐい来るんですね~。
きっと、子供たちが自分の言っている事に納得してないのがわかったんでしょうね。
3人に今度はこう言いました。

「あれあれ、おかしいな~
じぁ君たちには僕が何をしているように見えるの?」
「……えっゴミを集めてるんでしょ」

「ゴミぃぃぃぃ‼
そうか、わかった。まだ君たちは本気で遊んでいなんだなぁ~。
……よし、いい事を教えてあげよう‼」

「……」

「いいかい、ココ東京ディズニーランドは夢と魔法の王国なんだよ。
夢の国で、魔法の国なの。きっとまだまだ、本気で遊び足りてないんだよね。
もっと、思いっきり遊んで、本気で遊んでごらん。
そしたら、僕が夢のかけらを集めているように見えるよ‼」

そう言って、子供達の前で最幸の笑顔を見せると、今度は子供達3人が振り向き

「もう、父ちゃん、この人、キモイ~」
「キモイって言うな(笑)‼」

その後、そのキャストは子供達にキモイと言われながらも、ニコニコして手を振ってパークの奥に行ってしまいました。

たかがお掃除のアルバイトと言う人が居るかも知れません。やり方を教えてもらえば、掃除は誰にでもできることだと思います。それでも、自分の与えられたその掃除と言う仕事に本気で働いているその姿は、輝いていると思いませんか?

是非、コロナちゃんが終息して、15日からまた開園したら、スイッチの入ったキャストに会いに行きたいですよね。そして、ぜひスイッチの入ったキャストに色々と質問をしてみてください。皆さんの質問に夢を壊さないよに明るく応えてくれるはずです。

現在2万人の従業員のうち約9割りのアルバイトですが、スイッチ入れてほこりを持って働いているキャストに出会えると思います。

あっ、質問をする時には、スイッチの入ってるキャストに質問してくださいね。
まだ、当時の僕のようにスイッチの入っていないキャストも居るかもしれません。

そんなキャストに質問しないように……(笑)

「はっ、観りゃわかんだろ、掃除っ‼
ゴミ落とすなよ」って言われちゃうから(笑)

夢壊れる~( ;∀;)

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2020年2月7日「すべらない話~アクサダイレクト」

去年の今頃かなぁ~、家族みんなで晩飯を食べて、世界の果てまで行ってQかなんかを見ていた時のお話です。
ちょうど番組が盛り上がり、ここでCMってなった時でした。我が家のTV画面にアクサダイレクトのCMが流れたんです。

~~~~~~
子供が望遠鏡かなんかを買ってもらったのか、それで星を見るのを楽しみにしています。
夜になって星を見ようとすると外は雨……。
落胆する子供に、お父さんのような人が、雨で星を見ることが出来ない子供に、俺に着いてこいって言わんばかりに、子供を車に乗っけてどこかへ走り出します。

車が向かったのは山。

今まで雨だったはずが、車が山頂に差し掛かるころ、その雲を突き抜け一気に星空が
頂上らしきところに車を止めて、お父さんが車を降りて空を見上げるとそこには満点の星空が。

その瞬間に流れ星が流れ、お父さんが口にだします。

「あっ流れ星っ
後部座席から望遠鏡を外に出そうとして子供が空を見上げます。
「えっ
……ガシャっ
望遠鏡の足が乗って来た車のドアを傷つけてしまいます。

やっちまった……怒られるかもと思ったのか子供が、申し訳なさそうにお父さんの方を見ます。
すると、お父さんは、ちょっと笑いながら

「大丈夫、気にするな」
~アクサダイレクトっ

このCMが流れ終わった瞬間、うちの末っ子で小学校4年生の銀次郎が、ぱっと振り返りお兄ちゃんとお姉ちゃんに向かって

「TVだよねぇ~(笑)」

するとお姉ちゃんが……
「そうだよ、あんなんTVだよっ
あれがうちだったら、銀次郎、お前、今ので瞬殺だね(笑)」

そしてお兄ちゃんも……
「そうだな、流れ星は、お前の頭の周りを飛び回るわ(笑)」

そして兄弟3人が
「ぎゃはははは~(笑)」

この一連の流れは何なんでしょう(笑)

反省しました。
いつも講演やセミナーで言っているはずなのに……

「リーダーシップは何を言うかではなく、誰が言うかっ

そうなんですね~。
わが子が一番、思い通りにならないんですよね。
それは俺の後ろ姿だったんです。

生まれてから今まで、ずっとそばで俺の後ろ姿を見ている子供達です。
だからこそ、思い通りにならなかったんですね。

リーダーシップは何を言うじゃなく、誰が言うか。
そしてその誰を決めるのは、自分ではなく相手。
その決める基準は、父ちゃんの言っている事が建前で、やっている事が本音だと知っているから……。

だからリーダーの基準は、あり方、後ろ姿、そして生き様。
ココを変えない限りは、相手は変わらない。
自分の変わろうとするその行動とあり方が、相手に影響を与えるんですよね~。

ココから自分を変えようと思いました。

そんな時に、神様からそうせよって言う厳しい試練も頂きましたが(笑)

だから、ルーティンを見直しました。

朝誰よりも早く起きて、子供達を起こし。
長男の弁当を準備し、朝飯をつくって子供達3人を送り出す。
そして、崔さんに教えてもらった、便所掃除は家の長がやること。だから子供達を送り出して便所掃除。
同時に洗濯もんを回して、昨日の洗濯もんをたたみ、アイロンがけ。部屋の窓を全開にして空気を入れ替えながら部屋の掃除。洗濯もんが出来上がったら外に干す。
この一連を自分のルーティンとして、9時半までに終わらせて、9時半にメールチェックして仕事を始める。

やっと1年が経ちます。
まだまだ、体に染みつくまでにはなっていないけど、何とか変えられたんじゃないかな~。

もう、俺もTVCMのように
『大丈夫、気にすんなっ』って言ってみたいなぁ~。

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2020年1月31日「すべらない話~ボケ老人じゃねぇよ~」

これはまだディズニーランドでアルバイトをはじめて、初めての夏のお話です。
当時の自分は16歳で始まったこのアルバイトで、働く意味がなんなのかもわからないままに働いている時だったと思います。

夏の暑い日、空飛ぶダンボのアトラクションの待ち行列を担当していた僕は、暑い中50分も並んでいるゲストのいらだちも感じつつ、自分も暑さからイライラがピークに達しようとしていました。

長~い列の奥の方で、子供の「いやだー」って泣き叫ぶ声が……。
なんだと思って声がする方に目をやると、何やら長い待ち時間で子供達も疲れていたんだと思います、あともう15分ぐらいで乗れる位置にいる家族の中にいた5歳ぐらいの男の子が、列の中でなにやら駄々をこねているようでした。もうすぐ乗れるのになんだよと思いながらも、僕は列の中に入っていきました。

「おぉ~どうしたぁ~?」
「すみません。なんか騒がせちゃって
暑くて眠くてあきちゃったみたいで……」
「あぁ、大丈夫ですよおかあさん。
そっか、嫌んなっちゃたのか。そりゃそうだよな、暑ぃしな。でももうすぐゾウさんにのれんだけどなぁ」

駄々をこねる子も地面に寝っ転がり、手足をバタバタ……。
おかあさんの方も、もっと小さい子を抱っこしながらだから、その子を抱っこしてあげられず、列がそこで止まってしまっていたので、取りあえず列を流さなきゃいけないから、その家族を列の外へ……。

「そっか、そうだよな、暑いよなぁ、もう乗りたくねぇんだよな」
「……」
「わかった、わかった、そしたらよ、また後で来いよ。名前はなんて言うの?」
「……○○」
「そっか、○○、俺さここにまだまだ居るし、他のやつにも言っておくからさ、後でまた来たらいいんだよ。
そんで、名前言えば、並ばねえですぐに乗せてやっから、なっ、そうしようぜ」

そう言って何とかなだめながら、列から離れてた日陰のところへ連れて行きました。
そして、おかあさんに、せっかく並んでもらってたのに外に出してしまって申し訳なかったことと、今の状況だと楽しく乗れないだろうから、息子さんの機嫌が直ったら、いつでも来てもらって、入り口で名前言ってもらったら乗れますからと約束しました。もちろんあ母さんの方はびっくりしてましたから、これは内緒で他で言わないでねと、バレると俺が勝手なことして怒られるからって事は伝えました(笑)。

「そしたら、その裏の建物の中にあるお店なら涼しいし、この子が喜びそうな子供のおもちゃもあるんで、そこでちょっと涼んで、遊んでもらって、ご機嫌直ったら来てくださいよ。
もし、俺がココに居なかったら、誰かしら立っているんで、そのキャストに俺の名前カトリから名前言ってくださいって言われましたって言ってもらって、この子の名前も言ってもらったら、並ばず乗れるようにしときますから」
「本当にありがとうございます。ほんとに助かりました」

ゲストはそう言って、何度も頭を下げながら案内したお店の中に入っていきました。
なんでそんな事が当時の自分に思いついたんかって言うと、とにかく列の仲での騒ぎを納めたかったし、何より子供の泣き叫ぶ声で、自分のイライラが爆発しそうだったからなんですよね……(反省)。

そのゲストを見送って持ち場の方に帰えろうと、振りかったその時でした。
自分の前に自分よりもデカい、スーツを着たお爺さんがいました。
するとその人が、僕に向かって声をかけてきたんです。

「カ ト リ、カトリさんでいいのかな?」
「(うんだよ、このクソ暑い時に話かけんなよ……)えっはい……カトリですけど……」

「今のカトリさんの応対はすごくよかったね~。
きっとあのお母さんは助かったと思うよ~。ありがとねぇ」
「……あっ……はい。(なんだこのじいさん? それになんでお前からお礼いわれんだよ……。ってか、あんた誰だよ)」

「暑いけどね、これからも頑張ってね」
「……はぁ……ありがとうございます……」

ちょっと変わったそのスーツ姿のおじいさん……。
胸を見たらネームタグが付いていたので、きっと社員かなんかでエライさんなんだろうなって事は、当時の自分もわかりましたが、ただどこの誰かもわからない人から、褒められたところで……って思ったのも事実でした……(ほんとにすんません)

そしてそのスーツ姿のおじいさんの後ろ姿を目で追っていくと、そのおじいさんはスモールワールド方向へ歩きながら、なんと地面に落ちているポップコーンやゴミを拾って、ニコニコしながら自分のスーツのポケットに拾ったポップコーンやゴミを入れていたんです。

えぇ~。
何やってんだあのじいさん やばいだろ
そして僕は直ぐに先輩たちの待機している所へ

「先輩、やばいっすよ
「うん、どうした?」
「今、スーツ着たでっかい爺さんに褒められたんっすけどね」
「えっ、香取が褒められたの? すごいじゃん」

「いや、違うんすよ。
その爺さん、ちょっとやばくて、ネームタグ付けてたから、社員とかえらい人だとは思うんすけど、俺を褒めた後に、地面に落ちてるポップコーンとか拾って、それを自分のスーツのポケットに入れて歩ってるんすよ。
後で食べようとか思ってんすかね。あれきっとボケてんじゃないっすか?
あのボケ老人そのままだったらヤバくないっすか?」

「……うん? それってどんな感じの人だった?」
「う~ん、背が俺より高くて、痩せてて……」

「お疲れ様~。
ねぇねぇ、さっき髙橋さんが居たでしょ」
「え、高橋さんって誰っすか?」

「香取、お前知らねぇのか?
うちの会社の社長だよ」
「社長?」
「そうだよ、背が高くて、痩せてて……
あっ

「あっ

「香取が言ってたボケ老人って、高橋さん、社長だよ
「えぇぇぇぇぇぇぇ~(恥)」

「お前、社長の事をボケ老人って、ヤバイのはお前だろ(笑)」
「わはははっ(一同)」

当時自分は、自分の会社の社長なんて見たこともなくて、せっかく社長に褒めてもらったのに、その社長をボケ老人呼ばわり……。今想いだしても、顔から火が出ます。高橋さ~んごめんなさい。