2020年4月27日「心のスイッチをオンにする方法 ②吐き出す言葉を変える(行動を変える)」

前回の心のスイッチをオンにする方法からちょっと時間が経ってしまいましたが、今日はスイッチをオンにする方法の第2弾を書いてみようと思います。

それは、普段使っている“言葉”を意識して変える事です。

当時まだリーダーになったばかりのころだったと思うんですけど、その時の自分はリーダーにさせてはもらったものの、まだまだその器じゃなかったんですよね。

だから何か自分にとって良くないことや、うまくいかない事、思い通りにならない事が起きるとすぐに『うわっ最悪』とか『もう最低だよ』って、マイナスな事を言っていたんです。

リーダーの僕がそんなだから、チームのみんなもその僕の一言で下を向き雰囲気も暗~くなってしまいます。
そんな時でした、当時の上司だったスーパーバイザー鳥津さんから呼び出されたんです。

「香取、お前さ、なんでいつも最低とか最悪って言うの?」
「はっ だって最悪なんだから最悪って言ってもいいじゃないっすか?」
「香取、最悪って最も悪って事だよ。今のは最も悪いことが起きたのか? もっと悪い事なんて今のに比べたらいくらでもあるだろ」

「いや、そう言われたらそうですけど……
でも、あの瞬間は俺にとっては、最悪なんだから最悪って言ってもいいじゃないっすかっ
「まぁ、いいけどさ、でもお前はもうリーダーなんだよ。お前のその一言がチームのみんなにどんな影響を与えるかとか考えないの?」

「……まぁ、そうですけど……」
「リーダーのお前が言ったその一言で、チームのみんなが凍りつくのがわかんないのか?」
「……」

「じゃぁ、鳥津さん、なんて言ったらいいんすかっ
「う~ん、そうだなぁ。
最悪って言うと暗くなるから、反対の言葉にすりゃいいよ(笑)」
「はっ、反対って」
「そう、だからさ、最悪の反対だから……
“もう~最高”って言えばいいじゃん」

「はっ バカじゃないんすか?」
「いや、だから言葉だけ変えればいいんだよ」
「へっ

「チームみんなの事を考えて、最高なんて思ってなくていいからさ、頭ん中では最悪だ最低だって思ってていいから、吐き出す言葉だけを最高に変えればいいんだよ。そしたら、チームのみんなも暗くならなくて済むじゃん(笑)」

「……(この人やっぱり頭おかしい……パンチドランカーだからか?……きっとそうだな)」

「香取、簡単な事だよ。
成幸してる人の真似をすればいいんだよ。
成幸している人はみんなマイナスな言葉は使わないだろ。みんな前向きでプラスの言葉ばっかりだよ。
だから、その人たちの真似をしてみたらいい。お前の尊敬している白さんなんて、いつも前向きだろ。
口癖が“そう~”だもんな(笑)、最初から肯定して入るでしょ。
だからみんなからも好かれるし、みんながついて行くだろ。世の中もそうだよ。
成幸している人はみんな、前向きでプラスの言葉だぞ。嘘だと思ったら成幸者に会いに行けばいい」

そして、僕はココから意識してなるべく成幸者の人たちに会いに行きました。
そしたらわかったんです。

成幸している人の共通点は
しゃべっている言葉が違う。
表情が違う。
姿勢が違う。
全てにおいて前向きでポジティブだったんです。

そこでわかった事は、当時の自分と決定的に違うのは、何か思い通りにならない事が起きた時や、うまくいった時の成幸者の考え方でした。

例えば、何か思い通りにならないことやうまくいかないことがあると、当時の自分は全部誰かのせいでした。
あれが悪い、これが悪い。あいつが悪い、こいつが悪い。会社が悪い、学校が悪い、警察が悪い……。

ところが成幸者の人達は、思い通りにならないことやうまくいかないことは全部自分のせいでした。他人や周りに指を向けるのではなく、全部自分に向けるわけです。そして、自分のせいと考えて、自分を変えようとするんですよね。

中でも面白かったのは、天気まで自分のせいの人がいたんです(笑)
思い通りにならないにもほどがありますよね。

それは、その方の会社に伺った時でした。その日は朝からあいにくの大雨……。
せっかく時間をとってもらった社長をお待たせしてはいけないと思って、早めに会社に到着すると、事務所の前に傘をさして待ってくれている社長がいたんです。

驚き慌ててタクシーの支払いをすまして降りた僕に、社長の言った最初の一言が最幸でした。

「香取君、ごめんね~。
君が来てくれるこんな大切な日に足元を悪くしてしまって」
「はっ、社長、雨も降らせるんですか?」
「降らせないよぉ(笑)」
「でも、今、足元を悪くしてしまってって言いましたよねっ」

「あぁ(笑)……あれね。

実はね、君が到着するまで時間があったから、外で待ってたんだけどね。
どうして君が来てくれるこんな大切な日に、足元が悪くなってしまのかなぁってちょっとふり返って考えたんよ。
そしたらさ思い当たるところがあってね……。あぁこれだなってね……」
「思い当たること……ですか?」

「うん、恥ずかしいんだけど……ついこないだね、ちょっとしたことで、横柄だった自分が居てね。
あぁ、きっとこれが原因だなって思ってね。反省してたんだよ。
あっでもね、もうこれで原因がわかったから大丈夫。あとは自分を直していくからね。
だから、今度君と会う時はね、もう、ピーカンだよ(笑)ガハハハッ」

到底、思い通りにならない天気でさえ自分に指を向けて、自分を変えようとするんです。
ほんとに凄いですよね。

あっ、ちなみにこの後、もう一度会ったその日も雨でした……(笑)
きっと社長が雨男だったんでしょうね。それでもまた、自分に指をさしてどうして雨なのかなぁってやってました。
ほんとにスゴイですね~。

そして、反対も一緒です。

当時の自分は、思い通りになった事、うまくいったことは全部自分の手柄……。
後輩が何かいい事をした時なんて、『香取さんにこうしろって言わて』って言えってやってましたから……。これじゃあ一人ぼっちになりますよね。

ところが成幸者の人たちは、うまく言った事、思い通りになった事は全部誰かのお陰なんですよね。
僕が『どうしてそんなにうまく言ったんですか?教えてくださいよ』って言っても

「いやいや、僕が凄いわけじゃないよ」
「そんなことないでしょ?」

「ほんとに、僕も君と何も変わらないもんね。
ただ、今こうして幸せに居れるのはさ、僕にはこんなに素晴らしい仲間が居てくれたからだよね。
ほんとに僕は幸せだよ。もっと仲間みんなに感謝しないといけないよね」

って言うんです。

だから、うまくいったり、思い通りになったのは誰かのお陰なんですね。

成幸者の人たちは、

『上手くいかない、思い通りにならない事は全部自分のせい。
上手くいったことや、思い通りになったのは誰かのおかげ。』

誰かのせいより、誰かのおかげで生きて行きたいですね。

考え方、思考を変えるのはとても難しいです。
でも、行動は自分で意識をすれば変えられます。

頭の中ではマイナスに思っていてもいいんです。
吐き出す言葉をプラスに変えてみることです。

ココで注意して欲しいのは、決してプラス思考になろうとしないことです。
人間だからマイナスに考えることがあって当たり前だし、それがないと危険を予知して回避することができないので、マイナス思考は、生きてく為には必要なことなんです。

だから無理しりて思考を変えようとすればするほど、頭と心がちぐはぐになって壊れちゃいます。
だから、頭では最悪、最低って考えててもいいから言葉だけをプラスの言葉、前向きな言葉に変える事です。

そうすることで、自分自身のスイッチも入るし、周りも明るく楽しくなります。

考えてみてください。
家族の中で、僕ら父ちゃん母ちゃんが、コロナのニュースを見て、もうダメだ~最悪だ~ってため息ついて下を向いているそんな姿を見て、子供達は安心して暮らせるでしょうか?

事態は深刻かもしれません……。それは子供達だって漂っている空気で知っています。

だからこそ、ココで、親の僕らが『ついにこの時が来たようだな。いよいよ父ちゃんの出番が来たぞ』って何の根拠もなくていいから前向きに『よっしゃー大チャンス』と言ってみてください。それだけで家族は明るくなります。

暗いくらいと言うよりも、進んで明かりを灯けましょう。

マイナスをプラスに、後ろ向きを前向きな言葉に変えるんです。

最悪・最低 → 最幸
大ピンチ  → 大チャンス
疲れた~  → 充実した~
忙しい~  → 盛り上がってキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

言葉や行動はやり直しても大丈夫です。
最悪だって言った後でもいいです。言い直せばいいんです。

「あぁ~もう、最あっ……じゃなくて、もう最幸~」

言葉は脳みそに直撃します。潜在意識に働きかけるそうです。

明日は、その言葉がどれぐらい、脳みそ、潜在意識に影響をするのかって話を書きますね

ちなみ、当時の上司の鳥津さんはもともとプロのキックボクシングの日本チャンピオンでした。
だからなのか、メンタルもものすごいわけです。
鳥津さんが言っていた、考え方(思考)を変えるんじゃなくて、言葉(行動)を変えるってことをやり始めてから、実は僕の人生は劇的に変わりました。

今では口癖が変わってきました。

・すげぇ~
・楽しい~
・嬉しい~
・面白れ~

僕と会ったの事のある方ならわかると思いますが、この口癖があるでしょ(笑)
実はそう思っていない時でも、すげぇ~って言ってたりもします。
でもね、不思議なことにそれを口にすると、ほんとにすげぇって事がわかってきたりするんですよね(^^♪

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2020年4月18日「アフターコロナの描き方“今こそイッツ・ア・スモールワールド”」

一昨日、コンサルタントとしての見解(これでも一応コンサルタント(笑))、コロナウィルスについての考え方って事で書かさせていただきましたが、色々なお問い合わせをいただきました。ありがとうございます。
僕は専門家ではないので、助成や支援の部分は社労士さんや税理士さんに聞いてもらえると良いと思いますが、アフターコロナの考え方って事で、今日は書かせてもらいますね。

アフターコロナのビジョンを描くうえで大切なのは、早くビフォアーコロナに戻らないかなって言う希望的観測を捨てて、ビフォアーコロナの世の中には戻らないかなって言う覚悟をもつく事です。ここはこの前も書かせていただきましたが、この覚悟を最初にリーダーは持つ事です。

次に大切なのは、アフターコロナの世の中を、悲観的にとらえるのではなく、新しい世の中の夜明けだとワクワク感を持って描いていくことなんじゃないと思います。

どうやったらワクワク感を持てるかですが、現状のこの困難なウィズコロナのフェーズを乗り越えての、アフターコロナのフェーズです。世界が歓喜に沸いてひとつになっていると僕は信じています。困難な状況の中で、僕らは一人では絶対に無理なことも、みんなと一緒に知恵を出し、行動してこそクリアできると思うんです。

実際に、ワクチン開発の現場では、ビフォアーコロナの時にはライバル同士だった研究機関や製薬会社が、今までは秘密だったりするデータなんかの情報をライバルが一緒に共有をしながら、コロナに有効なワクチンや薬の開発を進めていたり。

飛行機会社が、飛行機が飛ばないなら、地上でみんなで防護服を作って医療現場に少しでも貢献しようなんて事もしています。みんなが今できる事を誰かの為に行っています。利他の世界です。ココが長く続きながらも繋がることで、今後アフターコロナの世界はすごいことになると思いませんか?

そう考えると僕はワクワクしてきます。
まさしく、イッツ・ア・スモールワールドです(^^)

世界中 どこだって 笑いあり 涙あり
みんな それぞれ 助け合う 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

世界中 だれだって ほほえめば なかよしさ
みんな 輪になり 手をつなごう 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

限りない 空と海 星影の うつくしさ
それは 一人 語りかける 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

隔たりを 取り除き 友情の 橋をかけ
手と手を つなぎ つくろう
小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

世界中 どこだって 笑いあり 涙あり
みんな それぞれ 助け合う 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

世界中 だれでもが 自由を 求める
その叫びが こだまする 小さな世界
世界はせまい 世界は同じ
世界はまるい ただひとつ

だから下を向いて考えるのではなく、実際に顔を上に向けて考えてください。
実際に、下を向くと脳みそはマイナスな事を考えるそうで、上を向くと能天気に脳天気になるそうです(笑)

今、心をどこにフォーカスするのかです。
ココをリーダーの僕らはチャレンジしていきましょう。

実際に、サーファーの後輩で農業を営んでいる大坂と昨日電話で農家のアフターコロナを考えてみました。

先ずはこのコロナで一体何が変わるのか。
きっと、ロックダウンが長引くと、世界中で食料の生産が落ちるんじゃないか。
自国を守るためにそれまで輸出していた食料は輸出制限をする国が出てくるんじゃないか。
食料の多くを輸入に頼っている我が国日本は食料不足が来るのではないか。

こんな事を予想してみました。

そこで、アフターコロナの世界で農家はどうしたら良いのか。
大坂は、これまで耕作放棄された農地を市から借りて、もう一回耕作できる農地にしてレンコンなどを作ったりしていたので、まだまだたくさんある耕作放棄農地を今から市から借りて、耕作できるように整備をしていこうって考えました。

これから食料自給が必要になってくるかもしれないアフターコロナの世界で、今準備をしておけば何かを耕作したいって時に、すぐにできるように整備して行こうと。それも緊急事態宣言が出ているから家にいる手の空いている人たちの手を借りて、いつでも耕作できるように準備をしていく。

そして海外で輸出制限なんかが出たら、みんなで新しいものを耕作して行こうと。
そして、採れたものを地産地消で消費できたらって言う事でした。
更には、今から田植えシーズンなんで、飲食店で休業していたりしてるところの社員さんに来てもらって、一緒に田んぼに出て田植えを手伝ってもらい、秋に収穫ができて飲食店が再開できていたら、社員が自ら作ったもので料理を提供できたら最幸なんじゃないかって話しています。

そして、二人でワクワクしてました。

僕らはどんな困難もチャンスに変えていけるんだと志匠から教わりました。

“万策尽きた時、あきらめないと言う名案がある”

志匠の福島先生は、これから企業倒産と迎える社長限定の無料セミナーをやるって言っています。
ここから全ての未来を自由に描けるんだと。

こんな時こそ、未来や可能性に希望を持ってワクワクしていきたいですね。

最後に、2011年の震災の時に鬼丸くんから紹介してもらった、陸前高田の教習所の田村社長さんのお話を紹介しますね。

2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。
TVから流れてくるニュースに言葉を失い、何も出来きない自分が歯がゆくて……。
それでも何かしたい、そんな思いでサーファーの後輩、佐賀の健太郎となつえちゃん、高知の結城と4人で東北に向かいました。

まだ震災後1か月ちょっとした4月の中旬でした。
先に岩手の大槌町でボランティアをしていた鬼丸くんの紹介で、最初に行ったのが陸前高田でした。
陸前高田モータースクールが救援物資を受け取ってくれると言う事で、社長の田村さんと合流しました。当時60代中盤だったんじゃないかと思います。

その教習所は合宿免許もやっており、高台にあったので津波には巻き込まれませんでしたが、街は飲み込まれそれまで街があった事さえわからないような現状でした。

合宿免許を取りに来ていた生徒さん達は、何とかバスをチャーターして、北海道や東京へ送り全員無事でしたが、それはもう大変だったようんです。ガソリンがないので、教習車からガソリンをかき集めてバスに提供するからと頼み込み実現できたそうです。

そして宿泊できる場所を地元の人たちに避難所として提供していました。

街を見下ろすその高台から遠くを見つめるように田村社長が話してくれたんです。

「香取さん、びっくりしたでしょ」
「……はい……」

「そうだよね。僕もこんな事になるんて想像もできなかったよ」
「……」

「ほんとに何もなくなってしまってね
ほんとは、この瓦礫の中に街があったんだよ……。
一瞬で何もなくなったけどね」
「……はい」

「僕はね香取さん、不謹慎化もしれないけどね、ここから街を見てるとちょっとワクワクしてる自分も居るんだよ」
「えっ、ワクワクって……」

「まぁ、そうなるまでには時間はかかったよね。
僕の周りだって、家族を亡くしたり大切な人を失ったり、家や会社やお店を無くしてしまったりね……。だから時間はかかった……。でもね、僕は気づいたんだよ」
「……はい……」

「下を向いていたらいけないなぁってね。
今回の震災で亡くなられた方々が願っていることは何かなって。
きっとね、生き残った僕らに幸せになって欲しいって、自分たちの分まで生きて幸せになって欲しいって、そう願っているんじゃないかってね。間違っても早くこっちに来いよなんて思ってはいないと思うんだ。だから僕はいつまでも下向ていたらいけないってね」
「……うん」

「そしたらね、やっとわかったんだよ。
街は流されて何もなくなってしまったけど、ココからは自分たちの街を、自分たちが思描いた通りに作れるんだよって事に気づいたんだ」
「……はい」

「今までは街をこうしたい、ああしたいって思ってもなかなかできなかった事が、今からは自分たちが描いて自分たちで作れるんだって事に気づけたんだ。そしたらワクワクしてきてね」
「……なるほど……」

「だから僕はココからもう一回やろうと思ってる。
自分たちが描いた最幸の街を作ろうって、だから下を向いている若い経営者に、下を向いている場合じゃないぞって、何もなくなったからなんだって、何もなくなったからこそ、新しく作れるチャンスなんだぞって」
「……すごいです。もし自分なら田村さんのようにはなれないんじゃないかな……」

「そんなことないよ。みんな同じだから。
ただ、僕はみんなよりちょっと長く生きてるからね。色々な事を経験させてもらってるからさ(笑)

僕はね、ちょっと夢が出来たんだよ」
「……夢……ですか……」

「そう、何もなくなった街をどうしたいかって夢なんだけど。
この東北は雪国だからね、水だけは枯れないでしょ。
だからね、この街を電力特区にしていきたいんだ」
「電力特区ですか……」

「そう、街のありとあらゆる水の流れる場所に小型小水力発電機を付けるんだよ。
家にもお店にも全部でね。それをつなげて、街の電気は街で発電して使う。水は枯れないしずっと流れているから電気は貯めなくたってずっと発電し続けるでしょ。そうしたら街の電気は余るしね。電気自動車を活用したら走る蓄電池になるし(笑)

そして、あまるぐらいの電気で世界から工場を誘致するんだ。水もきれいで電気も使い放題だったら、世界の素晴らしい企業が工場を作りたいってくると思わない?
そしたら雇用も安定するしね。人が戻ってくるだろう」

「なるほど……すごいっすね。
スゴイ夢ですね。実現しますよ絶対」

「だろう、いいよね。
僕はリンゴに来て欲しいんだよね]
「リンゴ……?」
「アップルだよ」
「おぉ~すごい」

「香取さん、なんでアップルかわかるか?」
「……う~ん、わかんないです。携帯とかpcとかですよね~」

「違うよ~

“りんご”

だからだよ。

りんご

だってここは東北だよ。
りんごが来たらみんな喜ぶよ。元気になる。それで、りんごのロゴはさ真っ赤にしてもらうよ(笑)
あはははは~」

子供のように笑う田村さんを見て、ほんとに凄いって思いました。
どんな状況でも人は夢を見る事が出来るって、60代中盤の経営者の大先輩が僕に示してくれました。

アフターコロナの世界を創造していくのは、僕らなんだなと。

そして、ココからは、イッツ・ア・スモールワールドの世界のように、世界が一つになり困難を乗り越え、利他に満ちた世界を作っていくこと、それをワクワクしながらビジョンを描いて、準備をしていきましょう。

僕らがリアル、イッツ・ア・スモールワールドを創っていきませんか?

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2020年4月16日「コロナウィルスに対する考え方」

皆さんこんばんは
ホントは今日は心のスイッチをONにする方法の第2弾を書こうと思っていたのですが、ついに我が国、日本に緊急事態宣言が発令されました。

そこで、今コンサルタントの立場として、企業のトップが今考えて行かなくてはいけない事を書いてみようと思います。

先ず1番に、この困難な局面の中、ウィルスとの闘いにおいて最前線でお志事を続けておられる医療従事者の方々に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。僕自身は、自宅におとなしく待機するしかできませんが、自分ができる事を心掛けて、引き続きStay Homeをしていきます。

そして、2番目にこの国難の状況の中で国民を守る為に、今も連日永田町で徹夜で色々な支援策などを頭を使い、手を動かしてくださっている官僚の皆さんや政治家の皆さん、本当にありがとうございます。今こそ一つになってチームに日本の一因として顔晴ります。

ほんとにありがとうございます。

そして、全国の経営者の皆さん。
ココからはあくまでも僕の見解です。
参考にしてもらえるように書いていきますね。

この局面でリーダーとして考えて行かなくてはならないことは、安全があって安心です。
色々とあるかと思いますが、先ずは自社の社員の安全を守る事を最優先に考え決断をする事だと思います。

自社の大切な社員がコロナウィルスに感染したり、または現場で知らずに感染することで、社員のご家族が感染するリスクを考えて行くことだと思うんです。

日頃経営者として言葉にしている、社員が大切だと、自分の家族と同じだと考えてください。
お店や会社を存続させることも、同じように大切ですが、今は命を守ってください。
また、無理に現場を開ける事で、万が一ウィルスに感染、またはクラスターを起こしてしまったとしたら……。
それこそ、今までお客様との間で築いてきた信用信頼を失ってしまうのではないかと思います。

僕もコンサルタントの端くれですが、その立場で考えると今は安全を最優先に考え判断することが必要です。

そして、このコロナウィルスの局面をフェーズごとに考え、準備をして行きましょう。

・ビフォアーコロナ
・ウィズコロナ
・アフターコロナ

このフェーズごとで、考えて行きます。(昨日僕の税理士青野ちゃんに教わりました)
ココからは、最近zoomで色々な人とミーティングや勉強会を重ねて感じた、教わった事をベースに書いていきます。

●ビフォアーコロナ
ここでは、普通に生活も経済活動も制限なくできていました。
ココから先は、コロナが終息したのちに、あの頃のビフォアーコロナの世界に戻ることはないと考えています。
新しいアフターコロナの世の中になると予測しています。

例えば、会社の在り方、組織の存在そのものがビフォアーコロナとアフターコロナの世界では変わっていくんだと思います。

昨日zoomでのミーティングで聞いたお話では、僕らが若かりし頃は、企業40年で入社して退職まで企業は存続していました。潰れることのない世の中です。大量消費、大量生産の時代です。
それがビフォアーコロナのこの前までは、30年、20年、10年……創業してから10年生き残る会社が珍し世の中でしたが、アフターコロナの世の中では、もっと短く3年生き残ったらすごいねって世の中になるのではと言われていたそうです。
3年では、誰も就職しなくなりますよね。

ですからビフォアーコロナの世の中には戻らないと言う覚悟が必要です。今までのやり方は通用しないと言うことです。
ちなみにTV広告をネット広告が上回ったって話もありましたが、それがこのウィズコロナのフェーズでますます加速していきます。

要するに、広告を見て購買意欲が掻き立てられることよりも、友達や知り合いがSNSなどで発信したものが欲しいと言う、信用によるものになると言う事です。

ですので、僕ら経営者は、早く元通りにならないかなぁと言う希望的観測をここで捨て去り、新しく来る全く別の世の中に対応することを頭に入れて、アフターコロナのビジョンを描く事です。

●ウィズコロナ
まさしく今です。

『安全・安心』を最優先にする決断“店は客の為にある”

ここで大切な事は、安全を優先して判断していくことだと思います。
ディズニーランドでは、最初に教わる項目の中で、4つ行動基準があります。その一番が“安全”です。
この安全は何にもまして、守られなければならないものです。安全が守られて初めて安心につながります。

皆さんもご存じの通り、東京ディズニーランドは学校休校のあと休園を決め、今も緊急事態宣言が終わるまではオープンしないと決めています。これは、安全を優先するいうことを経営でも同じと言う事です。

3月には春休みがあり、春のイベントもありました。さらには昨日4月15日はアニバーサリーで一年でも一番大切な日です。そして、来る5月のゴールデンウィークがあります。テーマパークとしては、ココを休園すると決めるのは、そうとうなものではなかったのかなと思います。

確かに、一部上場企業であり莫大な内部留保もあるとは思います。しかし、ディズニー社へのパテント料の支払いも莫大です。さらには従業員は2万人です。2万人の人件費は固定費の中でもかなりのウェイトだと思います。パークを閉めてしまったら日銭は1円も入りません。いくら大きな会社でも、今回の判断はよほどの事だと推測します。

それでも、従業員の安全、ゲストの安全を最優先に考えて休園を決断するのは容易ではないだろうなと思いますし、今まで僕ら従業員に言っていた安全が一番なんだと言う事を、リーダー自らが示したんじゃないかって思うんです。

ですから緊急事態宣言が出た今は、お店を閉めたり事業のやり方を変えるなどの決断、安全を守る決断が最優先だと思います。

しかし、ココで商店を閉めたり、時短にしたり、販売の仕方を変えたら会社や店が持たないって言う事もあります。
ここは、政府に頼りましょう。今、政府や官僚の皆さんが、今まででは考えられないような、支援や助成を考えてくれています。ここまで国が事業者を守ろうとするのは、アフターコロナのビジョンを考えてだと僕は思います。

何とかこのフェーズを乗り切っても、アフターコロナで中小零細が潰れてしまっていては、日本の国が終わってしまいます。そこで、今までに例をみないような、支援を経産省の方々が考え、政治家の皆さんが補正予算で通そうと頑張っておられます。

もう、ココで政府に文句を言うのをやめませんか?
ありがとうと言う感謝を届けませんか?

今永田町では、夜を徹して、考えて手を動かしてくださっている人たちに感謝を届けないと、文句ばっかりでは作ってくれた人たちだって心が折れてしまうんじゃないかと思います。初めてのことで、それでももっと何かできないかを真剣に考えてくださっているその人たちに“ありがとう”助かりますって伝えたいです。

それではどんな支援や助成があるのかです。

『国の支援策』
僕は専門ではないので、詳しくは経産省のフォームページを確認してください。
コロナ対策の分厚いものを準備してくれています。

①政府系金融機関、民間金融機関共に手厚い融資

店を閉めたり、時短をしたら持たないと言う経営者の方は、先ずは相談しに行ってください。
政府系金融機関と民間金融機関では現在実質無利子で融資を受けられます。
民間金融機関では、保証協会が一緒なのでデータ共有されますから、一つの所で借りると、他で借りる時に他で借り入れがありますよねって事になるので、政府系金融と、民間金融機関の両方から借り入れしましょう。

さらに、国は金融機関に対して、借り換えOKにしなさいと通達しています。
今借り入れがある方も、実質無金利で借り換えができます。さらに、仮換えても銀行からのランクはそののままです。これを相談してはどうでしょうか?

でも、結局返すんでしょって事ですが、いいじゃないですか、ウィズコロナの今のフェーズで借りて、アフターコロナの所で返していきましょう。

②助成金
国の方では、売上が令和2年の間で、昨年の月と比べて、売上が1か月でも50%下がった事業者には200万円を上限に持続化給付金としてもらえます。補正予算成立後にはなりますが、これも視野に入れて申請しましょう。

東京都ですが、これはこれから各都道府県でも同じようになるとおもわれますが、休業申請をした場合には東京都は100万円の協力金を頂けるようです。これも今の所、東京では22日受付開始のようです。

今のウィズコロナのフェーズでは、これを使わせていただいて、アフターコロナになった時に納税して返していき、今はウィルスの封じ込めに協力してもいいのではないかと思います。

③雇用調整助成金
従業員の給与の分を出してもらえます。
ここもうまく使って、従業員を安心させてあげることができます。

④IT導入補助
今まではIT導入補助に補助率1/2だったものが、コロナの事で補助率が引きあがり2/3になっています。
この部分はアフターコロナのフェーズで準備させてもらえるものではないかと考えていますので、ここもうまく活用させてもらってはどうかなと思います。

とにかく、今のウィズコロナのフェーズでは、安全を最優先に考え判断し、事業の存続には国や県の支援や助成を受けさせてもらって、アフターコロナに備えて行くことが大切と考えてみませんか?

僕も専門家ではないので、知り合いの社労士さんに聞きながら、打てる手は全部うち、会社を存続させることをしていきます。

ここで大切な事は、
・固定費の徹底した見直し
・変動費の見直しです。

因みにウィズコロナのフェーズの期間ですが、志匠や色々な人に聞いて回ると大体短くて1年、長くて2年じゃないかと考えて計画を立てているなぁと言う感触です。

僕も1年、最長2年を考えて融資や助成、そして内部留保とにらめっこしながらやっていきます。ココを軸として計画を立てて、アフターコロナに備えます。

アフターコロナのフェーズでは、ネットの加速がますます進むんじゃないかと思いますよね。
すでにここから5Gとなり、その加速は想像以上だと思います。
今やっている事業がごろっと変わるんじゃないかと思います。

1990年代後半にインターネットが出て、会社はホームページがないとダメだよとなり、なんだそれって言っていたらすぐさま、どの会社もホームページが当たり前となり、スマホの登場、SNS……などなど、それまで考えてもなかったことがスタンダートとなりました。

アフターコロナのイメージは正しくココなんじゃないかって思います。
会社はホームページはもちろんの事、YouTubeチャンネルが当たり前、オンラインでの業務も当たり前の世の中になっているんじゃないかと思います。

教育においても、9月からの新学期で、週の半分はネットで授業。または、学校そのものがない学校が出来たり……。
会社もシェアオフィスがたくさんできて、どこでもPC,スマホさえあれば仕事ができる時代。

今、僕らの仲間でもタクシーのお客様が居なくなってしまったので、地域の人たちのお使い代行をしていたり、美容理容では、お店ではなく自宅に伺って髪を切ったり(今は法律上できませんが)、サロン本来の役割を地域で果たすようになり、髪を切るのは一つの手段で、地域の子ミニティーを創造するようなそんな世の中になっているかもしれません。

僕ら経営者は、アフターコロナのビジョンを、ビフォアコロナに合わせるのではなく、このウィズコロナのフェーズを準備期間として捉え、今までと比べものにならないような、素晴らしい会社や素晴らしい事業をビジョンにして描いて行くことだと思います。

最後にこのウィズコロナのフェーズで大切なのは、今こそ、フォー・ユー利他の精神で行動をすることだと思います。
僕もそうですが、人間は弱いです。緊急事態に遭遇し孤独を味わう中で、何とか自分が生き残れることはないかのかって自己中心にものを考えてしまます。みんな我先に、自分には何をくれるのかを国に求めたり……。

僕らは試されているんだと思います。
国は色々な支援を準備してくれています。それを有り難く使わせていただいて感謝を伝えつつ、利他の精神で今自分が周りにできることはないだろうかって動く事だと思います。

戦う相手は政府ではなく、コロナです。
僕らの大切な人の命を、簡単に奪うウィルスです。
このウィルスは、僕らの絆をためしています。

現在190人の尊い命を奪いました。そこには家族が居て大切な人たちの悲しみがあります。
生き残らせていただいている僕が、自分の事ばかりを考えるのではなく、今こそ相手や周りの人の事を考えて行動していきます。

僕ら日本人、大和民族にはできると思います。
他人を思いやり、行動し、強制や恐怖で秩序を守るのではなく、思いやりの連鎖でこのウィルスに打ち勝つことができると信じて、行動していきます。

今日、福島ひまわり里親プロジェクトから、里親の皆さんへと封筒が届きました。
そこには、今まで福島をありがとうと、ひまわりの種3つと使い捨てのマスクが同封されていました。

僕は涙が流れました。
世界中でマスクを奪い合う中で、たった一枚かもしれないけど、その一枚のマスクに込められた思いがまさしく利他の精神なんじゃないかって思います。

奪い合えば足りない。分け合えば余る。

ここから僕らは試されています。
アフターコロナに向けて、利他の精神で助け合いながら、新しい世の中を創っていきましょう。

長い文章を読んでくれてありがとうございます。

香取climax貴信
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