昨日紹介した、山形県鶴岡にある“医療法人社団みつわ会”さんの話には続きがあるんです。
バウリニューアルウェディングから、自分たちの仕事の本質は、利用者さんを笑顔にするんだと言う事に気づいてしまったスタッフは、今度は違うところで感動を創造したんです。
場所は自分たちの施設ではなく、向かいにある病院だったんです。
その病院には中学生のころに、脳の病気になり目は開いていても意識もあまりわからず、寝たきりになっていた女の子が居たそうです。そのお母さんとお話をしていると、娘さんが来年の成人式を迎えるとのこと……。
自分の娘に本当だったら用意していた晴れ着を着させて、お友達と同じように成人式に参加させてあげたかったのに……と。
それを聞いたみつわ会のスタッフは、またまた事務長の佐藤くんの所へ
「事務長、私たちでその娘の成人式を病院でやってあげましょうよ」
「えっ、だってそこは自分達の施設じゃないし病院でしょ。
それに晴れ着なんて着せられないんじゃないの?」
「大丈夫です。私、前職美容師ですから(笑)」
「……おう。でもさ、病院がどうかだよね」
「大丈夫です。任せてください」
そう言って、そのスタッフは直接病院に掛け合います。
様々な条件はあったのですが、それを一つひとつクリアして行って、開催できることに‼
病院のスタッフも協力してくれて、紅白の幕をして、娘さんの中学生の時の同級生と担任の先生にも来てもらいやすいように時間をせってして、家族と友人と先生と娘さんの成人式を開始。
当日は、年ごろの彼女が喜んでもらえるようなネイルをきれいにしてあげて、髪の毛もきれいにセット。
お化粧はお母さんと一緒にしてあげて、最後に動かない身体をみんなの手を借りながら、お母さんが準備していた晴れ着を着せてあげました。
いよいよ成人式がはじまり、中学校の担任の先生からの祝辞があり、同級生の友達からのメッセージなど、流れてくる映像から、温かさが伝わります。
最後に娘さんの横に立ってお母さんから感謝の言葉が、涙で声を詰まらせながらも
「本当だったら、友達みんなと一緒に成人式に行かせてあげられたのに……。
でも、今日こうしてみんさんのお陰で、綺麗に着飾って成人をお祝いしてもらって、本人はわかっていないように見えますが、きっと喜んでいると思います。本当にありがとうございます」
そう言って頭を下げるお母さんの横で、ストレッチャーで横にいる娘さんの左手の指がかすかに動いていたんです。映像の中で小さく映ったその指が、ぴくっと何回か動いていたのを、見つけてそこからはもう号泣でした。
きっと伝わっているんだって思いました。
医学的には、どうかわかんないけど、僕はみつわ会のスタッフみんなの想いと、参加している両親や先生やお友達の想いが伝わっていて、彼女が小さく指を動かして“ありがとう”と伝えていたんだと思うんです。そんなみんなの想いが、映像から伝わって来て、もう嗚咽するぐらい泣いてしまいました。
自分も子供を持つ親として、娘を持つ父親として、もし自分の娘や息子たちが同じようになったら……。
それでも、みんなが想いを一つにして、作ってくれたこの成人式は、言葉では表せないくらい、嬉しいんじゃないかと思います。
勉強会の日の懇親会で、若いスタッフが言った言葉が忘れられません。
「香取さん、香取さんは、僕らの仕事を天使の志事だよねって言ってくれましたよね。
本当に嬉しかったです。
僕は、自分の志事をこう思っていつもやらしてもらっているんです。
僕らの志事は
“生きづらさを抱えている人たちに、生きる意欲を与えられる志事なんだと”」
しびれますね。
生きづらさを抱えている人たちに、生きる意欲を与える事の出来る志事。
もう、最幸です。そして、大切な事を教えてくれた、みつわ会のみんなに感謝です。
ありがとう(^^)/
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