今日は、ディズニーランドであった心の温まる伝説のサービスを紹介しますね。
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その日、
レストランのウエイトレスである彼女が応対したのはあるご夫婦でした。
その日は日曜日で、時間もお昼時の最も店内が盛り上がっている時でした。
彼女は自分の担当のテーブルにそのご夫婦をご案内しました。
「すみません~」
「はい、ご注文ですね、お伺いたします」
「お待たせしました。ご注文をどうぞ」
「そしたら、私のはコレで、この人(旦那様)のはコレね。」
「かしこました。こちらとこちらですね。ご注文を繰り返します。」
「ちょっと待って、……コレもいい」
奥様が指をさされたのは、お子様ランチ。
お子様ランチはお子様のメニューで大人の方にはお出しできないメニューの為、お断りする事に……。
「お客様、大変申し訳ないのですが、こちらはお子様のメニューになっておりまして……」
そう、言いかける彼女の言葉を遮り、奥様から
「それはそうよね。ごめんなさいね……。そしたらさっきの2つをよろしくね」
と納得してくれたようでした。
「かしこまりました。それでは先ほどのコチラとコチラ、ご準備いたします。もうしばらくお待ちください」
店内は大変盛り上がっているので、あっちへ行って注文。
こっちに来て、お皿を下げてと大忙し。
それでも彼女は何故、あのご夫婦はお子様ランチを頼んだんだろうと気になったそうです。
どうしても気になった彼女は、もう一回、ご夫婦のもとへ。
「先ほどは失礼いたしました。確認しておけば良かったのですが、もしかしてお子様やお連れ様が、後から合流とかなさったりしますか? それであればお子様ランチをお出しすることをできるので……」
「えっ、いないない。見ての通り二人だし。ごめんね~なんか気にさせちゃったのね」
そう答えた奥様の何気ない表情をみた彼女が訪ねます。
「……お客様、どうかなさったのですか?」
すると、その言葉に奥様が、心の声を聞かせてくれることに……
「こんなに楽しい場所で、こんな話をしたらもうしわけなんだけどね……。実は私たち夫婦には生まれていれば今日で〇歳になる子供がいたのよね……。
その子がおなかの中に居る時から、生まれてきたら、本人が嫌がるまで毎年ここで誕生日を祝おうなんて決めていてね……。だから今日もきっと〇歳だったら、この乗り物に乗るのかなぁとか、こんなおもちゃも買うのかね……なんて話しててね。
それで、お子様ランチも食べるかな……って。
ごめんね。気にさせちゃったのね。
大丈夫だから気にしないでね」
それを聞いた彼女はすぐさまマネージャーの所へ。
マネージャーも、その話を聞いてすぐに、特別にお子様ランチをお出しすることにしたそうです。
全てのメニューを揃えて彼女がお客様の所へ
案内した4人席のテーブルに、奥様と旦那様のメニューをお出しし、奥様の横にお子様ランチをそっと差し出します。
更に彼女はレストランにある子供用の椅子を、大人の椅子と差し替えて最後にこう伝えたそうです。
「この後も3人でごゆっくりお楽しみください」
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どうでしたか?
この彼女が行ったこのサービス(おもてなし)の本質、凄さはどこにあるのか、ちょっと考えてみてください。
明日、僕なりの考察を紹介しますね~(^^♪